虹海 総合支援ステーションから!

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第226回 レビー小体型認知症とは②

新年度が始まり、学校や職場など変化があった方も多いと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。まだまだ寒い日があり、日内の気温差が大きいので体調管理には十分お気をつけください。

さて、前回に引き続きレビー小体型認知症についてです。
(主な症状)
・注意力の低下
・視覚認知の障害
・記憶障害などの認知機能障害
※初期〜中期にかけて記憶障害が目立たないことが多く、認知症と認識されにくい面があります。

(特徴的な症状)
・幻視・・・実際には見えないものが見える
・認知機能の変動・・・その時々による理解や感情の変化
・パーキンソン症状・・・歩行動作の障害
レム睡眠行動障害・・・大声での寝言や行動化

レビー小体型認知症アルツハイマー認知症は同じ認知症と分類されますが、症状の違いがあり、適切な介護の方法や望ましい対応も異なってきます。主な特徴を比較してみましょう。

(レビー小体型認知症)
・困りごと・・・主に注意障害・視覚認知障害に基づく
・幻視・・・多い
・妄想・・・“嫉妬妄想”など幻視に基づく妄想
・徘徊・・・少ない
・認知機能の変動・・・あり
睡眠障害・・・レム睡眠行動障害に伴う睡眠障害
・パーキンソン症状・・・多い

(アルツハイマー認知症)
・困りごと・・・主に記憶障害に基づく
・幻視・・・少ない
・妄想・・・“物盗られ妄想”など記憶障害に基づく妄想
・徘徊・・・多い
・認知機能の変動・・・なし
睡眠障害・・・単純な睡眠障害
・パーキンソン症状・・・まれ

認知症かな?”と家族や周囲の人たちが気づくためには症状の違いを知っておき、適切な対応をすることが治療へとつながります。当てはまる症状があれば、かかりつけ医や専門医へご相談ください。