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第231回 レム睡眠行動障害(悪夢で大きな寝言)

今年も早いもので、1年の真ん中の月になって驚いています。天気も悪い日が続くようで、梅雨の時期は食中毒などにもお気をつけください。今回は、レム睡眠行動障害についてのお話です。

レビー小体型認知症では、
①睡眠中の大きな声での寝言
②奇声をあげる
③怒る
④怖がる
⑤暴れる
などの行動がみられます。
それは、追いかけられたり、暴力を振るわれたりなど悪夢をみていることが多いです。

レビー小体型認知症の最初の症状としてこのようなレム睡眠行動障害があらわれたという人が少なくありません(中期以降にはレム睡眠行動障害はみられなくなります)。


レム睡眠とは】
睡眠の深さや状態で、「レム睡眠」「ノンレム睡眠」に区別される。
レム睡眠・・・脳が活動している。眼球がキョロキョロ動く。夢をみる多くの場合。
・ノンレム睡眠・・・脳が休んでいる。眼球の動きはおだやか。

レム睡眠行動障害への対応】
・危険が無ければ見守る・・・就寝して約90分後に最初のレム睡眠がおとずれる。このときに大きな寝言、奇声などがみられるが、10分以内に治まることが多い。危険な行動が無ければ見守る。朝方のレム睡眠では長く続くことが多い。10分以上続くときは、部屋の照明を点けて明るくしたり目覚まし時計を使い、自然に目が覚めるようにする。(身体をゆすって急に起こすことは悪夢と現実が混同し興奮することがある)

・睡眠の質を整える・・・日中に不安や嫌なことがあると悪夢をみやすくなる。安心しておだやかに過ごせるように心がける。ぐっすり眠るために身体を積極的に動かすことや昼夜のリズムを整えることも大切。風邪や発熱、脱水も悪夢の原因となるため、健康管理にも注意。

●本当に睡眠は大切ですね。その為にも日中の運動やおだやかに生活することを意識していきたいと思います。次回は「自律神経症状」です。