虹海 総合支援ステーションから!

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第353回 健康に配慮した飲酒とは?

ぐっと暖かくなり、例年より遅れていた(本来はこれぐらいの時期のようですが)桜の開花もすすんで、当院前の桜並木も満開となりました。

お花見や、新入社員を迎えての歓迎会など、お酒を飲む場面が増える時期でもあります。皆さまは、厚生労働省から「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が発表されたことをご存知でしょうか?

 

このガイドラインは、飲酒に伴うリスクに関する知識の普及推進を図るため、それぞれの状況に応じた適切な飲酒量・飲酒行動の判断の一助となるよう、R6年2月19日に発表されました。国民に合わせた飲酒に関するガイドラインが発表されたのは、国内初だそうです。

 

私たちは、お酒をどれくらい飲んだ?と言われると、アルコールの度数に注目することが多いと思いますが、お酒によってアルコール度数は違い、自分がどれくらいのアルコールを摂取したかは分かりづらくなっています。このガイドラインでは、飲酒量の把握の仕方として、お酒に含まれる純アルコール量(g)の計算式が示されています。

たとえばビール500ml(5%)ですと、

計算式:摂取量(ml)×アルコール濃度×0.8% なので、

ビール500ml×0.05×0.8=20gとなります。

健康日本21では、生活習慣病のリスクを高める量として、1日あたりの純アルコール摂取量が男性は40g以上、女性は20g以上と示されています。(もちろん、個人の状況によって個別の判断が必要にはなります。)

 

いかがでしょうか?

皆さんも、まずは自分がどれくらいのアルコールを摂取しているのか計算してみてはいかがでしょうか?

お酒の飲み方に困っている、心配な方がいるという方は、当院にもどうぞご相談ください。

 

※ここしばらく、新規の方の問い合わせが多く、外来予約が取りづらい状況です。なかなかご希望に添えないこともあり、心苦しくはありますが、悩んでいる方はまず一報、お電話いただければと思います。

 

今年度もどうぞよろしくお願い致します。