虹海 総合支援ステーションから!

総合支援ステーションでは、病院と、患者さんやご家族、地域の医療機関の皆様をつなぐ架け橋です!お気軽にご相談ください!!

第236回 レビー小体型認知症〜抑うつ症状〜

台風が立て続けに発生し、今後の進路が心配されていますが、皆様の地域はいかがでしょうか?まだ雨が冷たく感じる時期ですので、雨に濡れた後や汗をかいた後はしっかり拭いて、風邪をひかないように気をつけましょう。

さて、今回はレビー小体型認知症の最後の回となります。

レビー小体型認知症の約5〜6割の方に抑うつ症状がみられます。気分がふさぎ込んだり、悲観的になるなど、意欲や自発性の低下が出現します。認知機能の低下や幻視などからくる不安が抑うつ感に繋がる可能性もあります。<対応方法>
本人の発言を尊重・受容し、負担にならない程度で意思決定を促すことが大切です。孤独な状態にせず、安心感をもってもらえるように気をつけましょう。
・強制しない
・体調に応じて、台所仕事や植木の水やりなどの役割を担当してもらう
・太陽の光をあびる外出や趣味活動を促す
※「頑張れ」「やる気を出せ」など励ましはダメ!

これまで、レビー小体型認知症の様々な症状や対応方法などをお伝えしてきました。知識を得るだけでは、実際に介護をされているご家族の方々の不安や心配は残されたままかもしれません。そこで、『レビー小体型認知症家族を支える会』という本人・家族を支援する活動を始められています。みんなで支えあいながら治療に取り組み、安心して生活できるよう、交流会や情報提供などが行われています。是非、参考にしてみてください。