虹海 総合支援ステーションから!

総合支援ステーションでは、病院と、患者さんやご家族、地域の医療機関の皆様をつなぐ架け橋です!お気軽にご相談ください!!

第233回 レビー小体型認知症〜起立性低血圧〜

 いよいよ梅雨も本番となり、じめじめとして毎日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
梅雨時期の雨や湿気には嫌気がさしますが、青や紫、ピンクなど色とりどりのアジサイを見ると、「雨も良いものだな」という思いにもなります♪

さて、本日は前回までに引き続き「レビー小体型認知症」についてお話しを続けたいと思います。その中でも、前回ご紹介した『自律神経症状』の1つの症状である、「起立性低血圧」について具体的にお伝えしていきます!


◎ 起立性低血圧とは・・・?

 起き上がったり、立ち上がったりしたときに、急な血圧低下による「立ちくらみ」をひきおこし、転倒や失神の危険があります。起立性低血圧は自立神経がうまく働かないため、心臓十分な血液を送れないことが原因です。更に高齢者では、筋力が衰えているため、より注意が必要となります。


◎ どんな対応をすればいいの・・・?

 【急な動作は避けましょう!】

 起き上がるときには、身体の向きを変えながら、ゆっくりと時間をかけて行いましょう。起き上がったら、その場で足の上げ下げや足踏みを行うのも効果的です。また、食後にも低血圧を起こしやすいため注意しましょう。


◎ 生活習慣で気をつけることは・・・?

 「絶対起こらないようになる」というわけではありませんが、症状軽減に繋がる生活習慣についてご紹介いたします(●^ ^●)

・ 水分をこまめにとる
・ 便秘をしないようにする
・ ストレスをためないようにする
・ ミネラルやビタミンを含んだ栄養バランスの良い食事をとる
・ 脚の筋力を落とさないように、適度な運動を行う
・ 深呼吸を行う
・ 1回の食事量を少なめにし、数回に分ける
・ 適度な休養と十分な睡眠をとる
・ 弾性タイツ(ストッキングなど)を着用する
・ 眠る際には、頭(枕)を高くする
・ 自律訓練法を行う


いかがでしたか?次回は、「体温の調節」についてご紹介いたします!