虹海 総合支援ステーションから!

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第213回 ADHDのただし理解と生活のヒント〜治療経過の確認〜

寒波が押し寄せ、唐津でも雪が舞っていますが、皆様、体調を崩していないでしょうか?全国的にも寒波の影響で交通機関の乱れなどもありますので、外出の際は、十分にお気をつけ下さい。

さて、ADHDについてのシリーズは今回が最後となります。
これまで、ADHDの症状や原因、治療、環境調整など様々な点について学んできました。今回は、その治療によってどのような変化が生じるかを確認する視点についてお伝えします。
治療効果を確かめるためには、まず、生活の中でどのような困難に直面し、それが治療によってどのように変化していくかを把握する必要があります。
治療による変化はゆっくりとしたものなので、ある程度の期間をおいて見直しをしていくことが大切となります。

例えば、
朝の支度・・・時間通りに外出の準備ができたか、忘れ物はないか。
職場・学校・・・注意を持続して一つの課題に取り組めたか、仕事の締め切りを守れたか、会議などで落ち着いて座っていられたか。
余暇活動・・・約束の時間を守れたか、映画鑑賞や読書など長時間集中できるか。
夜間・・・家族と言い争いなく過ごせたか、熟睡できたか。
生活全体・・・情緒は安定しているか、家族と安心して一緒に行動できるか。

その他にも自身が困っていることについてのチェックポイントを作るのもいいかもしれません。同一項目について、一定期間ごとに評価していくことで、治療の効果や新たな課題に取り組むきっかけとなってきます。

自身でADHDを疑ったり、職場や学校で指摘され、当院の受診に繋がることもあります。インターネットなどでも多くの情報が流れており、チェックシートなども多様です。気になる症状がありましたら、医療機関へ受診を相談ください。