虹海 総合支援ステーションから!

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第219回 社交不安症について⑤

梅の花が満開となり、少しずつ春を感じるようになってきました。気温は寒暖差が大きいので、まだまだ体調管理にはお気をつけ下さい。

さて、シリーズ社交不安症については今回が最後となります。

治療方法としては、前回お話した薬物療法がありますが、その他の治療法として、『認知行動療法』も有効です。不安を引き起こす否定的な物の考え方を修正し、不安を感じる社交・対人場面で訓練を繰り返し、成功体験を積むことで自信を深めていきます。

例)思考「またきっと失敗するんだわ」
  状態“ガチガチ”
     ↓
   修正・訓練を繰り返す
     ↓
  思考「大丈夫、上手くいくはず!」
  状態“リラックス”

当院では、その他に、マインドフルネス(弁証法的行動療法)を行っています。感情に振り回されない為のセルフケアを身につける、心のエクササイズです。否定的な考え、行動を繰り返さないようにすることで、再発を防ぐことを目標とします。

薬の力を借りながら、適切な治療で症状をコントロールしていくことが大切です。服薬に対する心配をもたれる方もいるかと思いますが、治療方法は人により異なりますので、気になる症状がある方は、まずは受診をしていただき、どのような治療方法がよいか主治医と一緒に考えていきましょう。