虹海 総合支援ステーションから!

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第212回 ADHDの正しい理解と生活のヒント〜ADHDとうまくつきあう〜

11月中は例年よりも暖かく、「冬は来るのかな」と思っていましたが、
12月に入り急に冷え込みが厳しくなってきました。
今後もさらに冷え込みが厳しくなるようですので
皆様におかれましては、お体をご自愛くださいませ。


今回は「ADHDとうまくつきあう」ことについて考えます。


ADHDの診断を受けることにより、
生活上の問題が解決するわけではありません。
しかし、診断は、現在の困難の原因を見極め、
自分の特性や状態に応じて適切な対策を検討していく第一歩となります。
正しく向き合うためのいわば道しるべと言えるでしょう。


ADHDを含めた発達障害では、
「その人が持っている特性により、
生活に支障を来たしているか」が問題です。
言い換えれば、ADHDの特性はそのままでも、
暮らし方を見直し、生活する上での支障がなくなれば、
それはもう障害ととらえる必要はなくなるのです。


実際、ADHDの特性を持ちながら、
社会で活躍している方は少なくありません。


自分を知り、得意なことは活かしましょう。
苦手なことは、克服するのではなく、
楽になる工夫を見つけましょう。


ADHDを「治す」のではなく、
「もともと持っている特性を活かして豊かに生きる」。
その補助として医療を利用する。
そんなイメージで、自分の特性と付き合っていく方法を
身につけていくことが大切なのではないでしょうか。