虹海 総合支援ステーションから!

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第252回 統合失調症の治療〜自立への第一歩〜

急に寒くなり、冬を実感する気温になってきました。福岡では、早くもインフルエンザによる学級閉鎖があったようですね。寒暖の差が大きいので、体調管理には気をつけていきましょう。

さて、ここまで統合失調症の症状や治療方法を中心にお伝えしてきました。
今回は、薬により改善しにくい作業能力の回復に対するリハビリテーションについてです。目や耳から入る外界の刺激に反応して適切に処理する能力に障害が残りやすため、段階に応じたリハビリテーションが必要となってきます。

・個人対個人のリハビリテーション作業療法
⇒作業を介して対人関係が再開し、集中力や意欲を養成する
・グループ活動を通じたリハビリテーションデイケア
⇒仲間と過ごせる時間と場所の提供、グループ活動を介した対人関係の練習
・社会復帰に向けたリハビリテーション生活技能訓練
⇒対人関係における弱点補強、課題の実行による自信の回復

統合失調症の症状と上手くつきあうと同時に、自立した生活を送るための作業能力の回復・維持を行うことが大切になってきます。
現在、生活のどの部分に不安や心配があるのか、何が上手くいかないと感じているのかなど、主治医やスタッフに相談したり、家族と話し合う中で、改善のための方法を見つけていきましょう。