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第195回 認知症について〜『拒否』服薬拒否への対応法〜

梅雨の空気は重たい感じがしますが、鏡山にひっそり咲く紫陽花を見ていると、この気候も必要なんだなぁ、としみじみ思う今日この頃です。ただ、沖縄が先週梅雨明け宣言したそうで、7月にもなりましたから、梅雨の終わりは確実に近づいているのですね。

さて、今回は服薬拒否への対応法についてお話ししたいと思います。

納得しやすい説明
 ご本人は自分が薬が必要なことを忘れている場合があります。理解する力が低くなっていたりもしますから、「血圧が高いので下げる薬です」「歯医者さんの薬です」など、柔らかい言葉を使ってみましょう。

薬の形をかえてみる
 薬によっては、錠剤の他にゼリー状になっているものや、液状のもの、貼り薬のものなど、同じ効果でも形がさまざまな物が販売されています。ご家庭で錠剤を砕いたりすると、効力(薬の)が薄れることもありますので、主治医や薬剤師とよく相談されることをお勧めします。

周囲の方と一緒に
 (ビタミン剤やラムネなどを)周囲の方が「一緒に飲みましょう」と、ご本人と同時に飲むことで、安心して服薬されることもあります。

どうしても飲めない時
 食べ物(ゼリーやジャムなど)に混ぜ込んだり、薬を飲む専用のゼリー(市販品)を使ってみることも一つの方法です。食事に入れてしまうと、「食事がまずい」と思われて食事拒否につながる場合もあるので、一口だけ取り分けて薬を混ぜ、食事自体はおいしく召し上がっていただきましょう。

飲む時間は融通がきかせられることがあります
 食前、食後、とあっても、薬によっては融通をきかせられるものもあります。また、1日2回、3回、とあっても、どうしても1日1回しか確実に服薬させられない場合は、主治医へ相談し、まとめていいものかを確認してみることが大切です。


☆次回は、介護サービスへの拒否についての対応法をお伝えします。