虹海 総合支援ステーションから!

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第181回 認知症について〜疾患別対応法⑧-2〜徘徊について

ここ数日は、暖かい日が続き、過ごし易いですね(^▽^☆)
当院の前の街路樹の桜も芽が膨らんできております。
佐賀県の開花予想は来週あたりと今朝のニュースで報道されていましたが・・
待ち遠しいですね♪

さて、今回は前回に引き続き、徘徊についてお伝えしていきたいと思います。


③常同的周遊(周徊)
前頭側頭型認知症の方は、同じ行動をし続けたいという強い衝動を持ちます。
その一つの形として、ご本人が決めた特定のルートを毎日散歩するという行動が認められることがあります。
この行動を止めることはなかなか困難ですが、アルツハイマー病の方のように道に迷うことは比較的少ないです。
しかし、ルートの途中で、欲しい物があるとお金を払わずに盗ってくることがあり、これが問題となることがあります。


④差し迫った必要を感じてある目的地に向かって歩く徘徊
「ここは私の家ではないから、家に帰らなくては」
「子どもが学校から帰ってくるので間に合うようご飯を作らなくては」
「早く会社に行かなくては」
など、その方なりの強い理由があって歩いていくケースです。
見当識の障害を伴うことも多いです。
無理に外出を止めようとすると、興奮が強くなることがあります。


次回は⑤ご本人も目的がよくわからずソワソワ歩く徘徊 ⑥せん妄による徘徊 ⑦今いる場所が退屈なため出歩く徘徊 についてご説明させていただく予定です。