虹海 総合支援ステーションから!

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第182回 認知症について〜疾患別対応法⑧−3〜徘徊について

 いよいよ佐賀も桜の開花宣言があり、春本番となりました(*^−^*)

病院前の桜の木々も少しずつ蕾が開きつつあります♪

様々なところで桃や桜のピンクや菜の花の黄色など色とりどりに町並みがいろどられ気持ちがウキウキしてきますね!

さて、今日は前回に引き続き「徘徊」の対応法についてお伝えします。

⑤ ご本人も目的がよく分からずソワソワ歩く徘徊
何か探し物や用事を思い立ったが、歩いているうちに、何をしようとしていたのか、そもそもの目的すら忘れてしまって、ただソワソワ歩き続けるケースです。目的は忘れていますが、落ち着かない気分だけは残っていて、じっとしていられない様子です。

⑥ せん妄による徘徊
主に夕方から夜間にかけて、幻覚を見たり強い不安に襲われたりして家を飛び出してしまうケースです。
ご本人は幻覚や不安に対する恐怖感でいっぱいなので、制止しようとすると更に興奮し、暴言や暴力に及ぶことがあります。

⑦ 今いる場所が退屈なため出歩く徘徊
今いる場所に面白いことがなかったり、気まずかったりする為に外出するケースです。

今まで数回にわたって『徘徊』についてお伝えしてきましたが、一言で『徘徊』といってもこのように簡単に分けても7種類あります。

勿論、対応する認知症の方は、ご自身が考えていることを言語化できず上手く伝えることができずに悩まれていることが多々あります。
その中で、その方の徘徊の原因が何にあるのか、どう対応すれば安心してもらえるのか、その方にあった対応を見出すには試行錯誤されることでしょう。

次回からは、『徘徊』に対する具体的な対応法をお伝えしていきたいと思います!!