虹海 総合支援ステーションから!

総合支援ステーションでは、病院と、患者さんやご家族、地域の医療機関の皆様をつなぐ架け橋です!お気軽にご相談ください!!

第187回 認知症について〜『徘徊』に対する具体的な方法〜

最高気温が25度を超え、真夏日を観測する日が出てきましたが、体調管理は大丈夫でしょうか?早くも大型連休に入られた方もいらっしゃるかもしれませんが、連休中も健康に気をつけてお過ごしください。


さて、今回は徘徊に対する具体的な対応方法の最終回です。
前頭側頭型認知症の方の特徴である、常同的周徊を止めることは、極めて難しいことです。
まずは、周遊ルートに危険な物や場所がないか確認し、お金を払わずに何かを盗ってしまう可能性がある場合には、先にお店の人に病気のことを説明し、後から支払いに行くことをお願いしておきましょう。
どのくらいの時間をかけて、どのルートで徘徊するかは、おおむね決まっています。そのため、所要時間やルートの変化は症状の変化の可能性もあるので、注意しておくことが大切です。


数回に渡り、徘徊に対する具体的な方法をお伝えしてきました。徘徊に対する取り組みとして、家族のみならず、地域全体で支えようという動きもあります。徘徊かなと思われる人を見かけたときに、どのように声をかけ、どのようにサポートするかなど、研修を行い、誰でもすぐに対応できるよう訓練されています。今後、ますます高齢者が増えるため、地域全体で見守りができる体制作りが注目されています。