虹海 総合支援ステーションから!

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第209回 ADHDの正しい理解と生活のヒント〜環境調整①〜

10月も中旬が過ぎ、急激に寒くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

体調管理も必要な時期ですが、周囲の木々も紅葉始め行楽シーズンにもなりました♪

適度な気分転換を取り入れながら、心身のコントロールを図りたいものです(^・^)


さて、今回はADHDの正しい理解と生活のヒントとして、環境調整について本日は「職場や学校」に焦点を当ててご紹介したいと思います!

環境調整を行う上で、どのような環境においても共通して言えることですが、一度にすべてを改善しようとせず、できそうなことから1〜2個選んで、一定期間取り組んでみましょう。

では、具体的にご紹介していきたいと思います。


<<職場や学校で・・・>>

●用事を先送りにしてしまいがちな人

複数の作業や仕事がある場合に、どの作業もこなそうと思うとどれも中途半端になってしまいます。あれもこれもと無理をせずに、1つひとつ仕上げていきましょう。目先のことに気を取られやすい人は、作業の同時進行を避けるようにしてみましょう。

     ↓ まずは・・・

“作業を小分けにし、1つずつこなしてみましょう!”


〜それでもうまくいかないときには〜

*作業を小分けにしたあと、優先順位を書き出す
*作業内容だけでなく、作業スペースも区切る
*予定を整理しすぎず、言われた順に仕上げる


●忘れ物が多い人

持ち物や予定を事前に確認しても、忘れ物がなくならないという人は、確認する機会を増やしましょう。見落としにくい場所や方法を考えて、自分にあった確認方法を探します。
例えば、持ち物をすべて玄関に置くことで、忘れ物を減らすことができたという人もいます。

     ↓ まずは・・・

“必要なものは玄関やドアの前などの通り道に置いてみましょう”


〜それでもうまくいかないときには〜

*仕事の始めと終わりに、状況を整理する時間をとる
*職場からの持ち出しを減らす(仕事に必要な筆記用具や手帳は置いてくるなど)
*忘れたときの対策として、身近な人に予備の書類を渡しておく



上記は一部ではありますが、いかがですか? 何かヒントとなることはありましたか?

多くの人が社会にいるように、同じ障害や疾患を抱える人であっても、抱える悩みは異なります。

生活のしづらさをひとりで抱え込むことはとてもきつく、更なる不安や他の疾患を併発することに繋がる可能性もあります。

そんなとき、安らげる場所や相談できる人がいれば、悩みを解決できたり、分かち合うことができるはずです。

「こんなときは相談して良いのかな?」と少しでも思われることがあれば、お気軽にご相談ください!!

次回は、職場や学校における人間関係に焦点を当てた環境調整についてご紹介いたします。