虹海 総合支援ステーションから!

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第201回 認知症について〜興奮と暴力行為〜

台風やゲリラ豪雨の被害が全国で報告されており、猛暑と災害が続いていますが、皆様の地域は大丈夫でしょうか。今年は高校野球の甲子園にも影響があり、史上初の2日遅れの開幕となりましたね。高校球児の一生懸命な姿を見るたびに、元気をもらっています。

さて、認知症シリーズの最後は、興奮と暴力行為についてです。
認知症の方は、周囲の方の行動や介護の行動の意味がうまく理解できず、邪魔に思ったり、感情を抑えられなくなったりすることから、興奮や暴力に繋がりやすいのです。

《対応方法》
・力で抵抗しない
周囲の方も一緒になって興奮したり、力で押さえつけようとすると、逆に本人の興奮を増してしまうことになります。身の危険が感じたときは、いったんその場を離れたり、刃物などの危険物は遠ざけておくようにしましょう。
・注意をそらす手段を見つける
馴染みの歌を歌ったり、別の興味のある活動に誘うなど、興奮の原因となるものから注意をそらすようにしましょう。日頃から、本人の没頭できる作業を見つけておくと役立つでしょう。
・医師に相談を
暴力や興奮が続くと、本人自身や家族にも危険が及び可能性があります。その場合は、早めに医師に相談しましょう。