不安定な天候により各地で大きな被害が続いています。
被災された方に対して心よりお見舞い申し上げます。
気づけば、8月もあとわずか。
お子様をお持ちの方は、宿題の仕上げの追い込みを
かけている方もいるのではないでしょうか。
さて、今回より新シリーズ
「ADHDの正しい理解と生活のヒント」についてお伝えしていきます。
『ADHD』テレビ等で聞かれたことがある方も
多いのではないでしょうか。
『ADHD』は 『Attention-Deficit/Hyperactivity Disoder』の略で、
日本語では『注意欠陥多動性障害』といいます。
不注意や多動性、衝動性を特徴とする発達障害で、
生活に様々な困難を来たす状態を言います。
「不注意」は集中して話しが聞けない、金銭の管理が出来ない、忘れっぽいなど、
「多動性」はよくしゃべる、体の一部を動かすなど、
「衝動性」は思いつきをすぐに言動に移すなどの形で現われます。
こういったことは誰にでもあることですが、
これらの問題の程度が非常に強い、あるいは頻度が並外れて高いなどで
生活上大きな支障があると判断される場合にADHDと診断されます。
ADHDの症状は大人になって初めて出現するものではありません。
ADHDと診断される方はこうした症状に子どもの頃からずっと悩まされています。
多くの方はご自分なりの工夫や対策を考えて努力していますが、
それにもかかわらず、なかなか状況が改善されません。
そのため、自分自身を責めたり、本人が怠けている、
悪気があってやっている、あるいは親の育て方のせい
といった非難や誤解にさらされたり、つらい状況に置かれがちです。
しかし、ADHDは本人の努力不足や家族のせいではありません。
ADHDと診断されても、ご自分の特性を正しく把握し、
適切に対応することで、生活を改善していくことが出来ます。
次回はADHDの症状の変化についてお伝えしていきます。