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第203回 ADHDの正しい理解と生活のヒント〜ADHDとは?〜

9月に入り、学校は新学期が始まり、運動会の練習風景が見受けられるようになりました。朝晩は涼しい日も増え、季節の変わり目でもあり、体調管理には十分お気をつけ下さい。

さて、今回は新シリーズのADHDとは何か?についてです。
ADHD発達障害の一つで、定義では、7歳以前から該当する症状がみられるとされています。個人差はありますが、年齢を重ねるにつれ、多動性が弱まり、不注意が目立つ傾向にあるようです。

(子どもの症状)
◎多動性
 ・座っているべき時に落ち着いて座っていることが難しい
 ・過度におしゃべり

◎衝動性
 ・順番を待つのが難しい
 ・質問が終わらないうちに、出し抜けに答えてしまう

◎不注意
 ・勉強などで不注意な間違いをする
 ・注意を集中し続けることが難しい
 ・興味のあることには集中しすぎて、切り替えが難しい
 ・課題や活動を順序立てて行うこと難しい
 ・同じことを繰り返すことが苦手
 ・気が散り易い
 ・必要なものをなくしたり、忘れっぽい

(大人の症状)
◎多動性
 ・落ち着かない
 ・貧乏ゆすりなど、目的の無い動きをする。

◎衝動性
 ・思ったことをすふ口にする
 ・衝動買いしてしまう

◎不注意
 ・仕事でケアレスミスをする
 ・忘れ物、なくし物が多い
 ・約束や期日を守れない、間に合わない。
 ・時間管理が苦手
 ・片付けるのが苦手
 ・仕事や作業を順序立てて行うのが苦手

上記の症状がある人すべてがADHDというわけではありません。
最終的な診断をするためには、ADHDに似た症状を示す障害は他にもあるため、他の病気や障害ではないことを確認する必要があります。また、他の病気や障害が合併している場合、症状の見極めが難しいため、合併症の有無の確認も必要となります。