虹海 総合支援ステーションから!

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第210回 ADHDの正しい理解と生活のヒント〜環境調整③〜

連休の雨を境に一段の冷え込み冬を感じる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

唐津くんちでは、県外からも沢山の観光客の方々がこられ、にぎやかでしたね●^−^●


さて、本日は前回から引き続き、ADHDの正しい理解と生活のヒントとして環境調整についてご紹介していきたいと思います。


<<職場や学校で・・・>>
● 約束や期日が守れない人
締め切りを守るためには、予定を具体化する方法が有効です。
具体化した予定を周囲の人とも共有できれば、さらに効果的でしょう。

         ↓  まずは・・・

“スケジュールをわかりやすい表にし、人目につくところに貼ってみましょう!キッチンタイマーなどでアラームをかけるようにしましょう!”


〜それでもうまくいかないときには〜
・ スケジュールには自分で思っている以上の余裕をもたせる。
・ 用事を安請け合いせず、周囲に相談してから返事をする。
・ メモやメールで予定を記録、管理する。


<<家庭で・・・>>
● なかなか片付けられないひと
完璧を目指すと、目標がなかなか達成できず、だんだん辛くなってしまいます。完璧主義はやめて、苦手な家事は家族に任せ、得意な家事は頑張るというふうに気持ちを切り替えましょう。どうしてもできないことを家族に任せるのは、悪いことではありません。休憩しながら、できることから手をつけていくようにするとよいでしょう。

         ↓  まずは・・・

“完璧を目指さず、できることから手をつけてみましょう”


〜それでもうまくいかないときには〜
・ 終わったら○○しよう!と自分を励ます。
・ イライラ対策に、1人で落ち着く時間を設ける。
・ どうしてもできないことは、思い切って手放す。


● 衝動買いしやすい人
衝動買いを防ぐためには、本人以外の誰かが金銭管理に参加することが最も効果的です。家族がお金やカード類を持ち、一緒に買い物に行くことが理想的でしょう。

         ↓  まずは・・・

“持ち歩くお金を減らし、買い物をする日を決めましょう”


〜それでもうまくいかないときには〜
・ 高額の品物は、みつけた日には買わず、帰宅して家族と相談した上で買うかを決める(クレジットカードは持参しない)。
・ 買い物をする際、必ず家族が支払いを行う。
・ ほしい物リストを作り、買えるかどうかを定期的に家族と話し合う。



3回にわたって具体的な場面を想定してご紹介いたしましたが、いかがでしょうか?
ご紹介した事柄以外でも「どうしよう」「なんでだろう」と悩みを抱えることがあると思います。1人で悩みを解決することはなかなか難しいこともあるので、一緒に考えてくれる相手がいることが1番大切なことかもしれません。
「でも、そんな家族も友達もいないから・・・」と更に悩まれる方は、是非、当院へご相談ください(^−^)

次回は、「薬物治療について」ご紹介いたします♪