虹海 総合支援ステーションから!

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第228回 レビー小体型認知症〜症状と適切な対応①

 5月に入り、多くの皆様が連休であったであろうゴールデンウィークも過ぎました。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
「これから過ごしやすくなるな〜」と思っていましたが、5月とは思えない夏日になったり、肌寒くなったり、はたまた季節はずれの台風・・・。天候の変化になかなか体がついていけませんよね(>。<)

先日、テレビでとある幼稚園ではプールの授業が始まったと知り、こんな天候にも子どもたちは楽しく過ごしているんだろうなと感心しました(●^^●)

 さて、本日は前回に引き続き、「レビー小体型認知症」についてとりあげます。今回から数回に分けてレビー小体型認知症にみられる症状と適切な対応についてご紹介していきたいと思います!


◎ 認知機能の変動(頭がはっきりしているときとそうでないときの差が激しい)

 レビー小体型認知症では、頭がはっきりしている状態とボーっとしている状態が1日の間や1週間、または1ヶ月の中で変動するのが特徴です。
 初期には、物忘れなどの症状は目立ちませんが、「認知機能の変動」が起こると、頭の働き、注意や集中力が悪くなり、ボーっとした状態になります。認知機能の変動に伴い、機能が回復したときに「今まで自分は何をやっていたんだろう」と、ご本人が気づくことがあります。また、「言葉が出てこない」「着替えや歯磨きが出来ない」など、特定のことができなくなるおいう例もあります。また、認知機能の変動の発現パターンは一様ではなく、予測が立てにくいことも特徴のひとつです。

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〜認知機能の変動への対応〜

 介護者など周囲の人は、認知機能の変動が生じることを念頭に置き、ご本人の頭の働きの状態を把握しておくことが大切です。状態を把握することで、大事なことは頭がはっきりしている時に伝える、ボーっとしている時には、「一人で歩かせない」「そばにいて見守ってあげる」など、メリハリのある対応が必要となります。

 人によっては、認知機能が悪くなる前に、「急にそわそわする」「テーブルを何度もコツコツ叩く」などのサインが現れる場合があるので、小さな変化も見逃さないようにしましょう。

☆認知機能が悪くなると、料理やテレビのリモコン操作のような作業が難しくなります。こうした能力の維持には、折り紙などが良いといわれています。簡単な作業でも普段から続けることが大切です!



 上記のように記載していますが、いざ近しい関係にある人のことになると冷静に判断ができなくなったり、誰にでも相談できることじゃないと1人で抱え込みがちになります。
しかし、1人で抱え込むとはけ口がなく、ストレスが溜まり、ゆとりがなくなることで対応も行き詰まります。そんなときは、一気に解決はできないかもしれませんが、一緒に向き合い、考えるサポーターが必須です。「どうしたらいいの?」「これでよいのかな?」・・・と悩まれるときは、いつでも当院へご相談ください(◎^0^◎)

 次回は、「幻視・見まちがい・妄想」の具体的な症状と対応についてご紹介いたします!!