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第189回 認知症について〜『拒否』 食事の拒否への対応法

 沖縄が梅雨入りと聞きましたが、唐津はまだまだ五月晴れのはず。そう思い込んでいたところ、ゴールデンウィーク明けから天候が変わりやすくなってきました。
 火曜日には台風のような雨風でしたね。今日も雨が降るそうです。
 雨と紫外線対策、両方に気をつけてお過ごし下さいませ。

 さて今回は、食事を拒否する場合の対応法についてご案内いたします。


①原因を考えましょう
・ある日急に食べなくなりましたか、徐々に食べなくなりましたか?
・ご本人は理由を話されないことがほとんどです。観察と推察が大切です。

②食事時間をずらしてみましょう
・病前より活動量が減る場合が多いので、今までの時間帯ではまだ空腹感が湧かないのかもしれません。
・時間をずらすほかに、分食(1日3食⇒5食などへ分け1回量を調整する)も工夫のひとつです。

③お好きな食べ物をお出ししてみましょう
・栄養の偏リは後回しにして、ご本人の欲しいと思われるものを選びましょう。アルツハイマー病の方は、甘味を好まれる場合があるようです。

④硬さ・形・大きさに気をつけましょう
・箸などを使いにくいから食べなくなっている場合があります。
・手づかみで食べられるおにぎりを出してみるのもよいでしょう。

⑤お皿の位置を変えてみましょう
・ご本人から見た特定の方向にある物に気づきにくくなる、という症状もあります。配置を変えたり、1品ずつ置いて気を散らさないようにしてみてもいいかもしれません。

⑥薬で味覚が変わることがあります
・医師へ相談して薬が原因と疑われる場合は、可能な範囲で違う薬に変えてもらいましょう。