虹海 総合支援ステーションから!

総合支援ステーションでは、病院と、患者さんやご家族、地域の医療機関の皆様をつなぐ架け橋です!お気軽にご相談ください!!

第164回 うつ病へのサポート〜その②〜

大型の台風も、九州からそれてはいましたが、唐津も強い風が吹き荒れました。
昔は10月にこんなに台風がくることは少なかったように感じますが・・・

最近は朝夕の冷え込みが増し、昼間との寒暖の差が激しくなっていますので、
体調にはお気をつけ下さい。



さて、前回に引き続き、ご家族のためのうつ病サポートということで、
サポートブックをもとにより詳しく“気づき”についてみていきたいと思います。

【日常生活の変化】
・毎朝、新聞を読んでいたが、読まなくなった
・趣味を楽しんでいたのに、やらなくなった
・ちょっとしたことで、怒ったりイライラするようになった
・些細なことを気にするようになった
・身だしなみに気をつかわなくなった
・家事がはかどらなず、家が散らかっていることが多くなった
・“眠れない”とよく言っている
・食欲のない日が続いている


【からだの症状を確認】
こころとからだの両方に症状があらわれるという特徴があります。
「はい」「いいえ」で答えられるように質問をすることが大切で、何か変化をきたしているのであれば、病院で検査をするよう勧めることができます。

また「最近元気がないけど、大丈夫?」と気持ちの変化をきくことで、「もっと頑張らなくてはいけない」と症状を悪化させたり、「ストレスがたまっているの?」と聞くと「受診しなくても、2-3日休めば治る」と答えてしまうこともあり、好ましくありません。

・不眠
・全身のだるさ、微熱
・頭痛、頭が痛い、かすみ目、めまい、耳鳴り
・首や肩のこり
・動悸、息切れ、胸の圧迫感
・胃のもたれ、腹部の不快感、下痢、便秘
・からだのしびれ
・性機能の低下、性欲が落ちた、月経不順


【逆の症状】
眠れない、食欲がないなどうつ病でよくある症状ですが、時に逆の症状が現れることがあります。

・眠れない⇒逆に寝すぎてしまう
 朝遅くまで起きている、休みの日は1日中寝ている
・食欲がない⇒逆に食べ過ぎてしまう
 いつもより食べる、甘い物を好む、やけ食いに似ている、数ヶ月で明らかに太った
・落ち込んでいる⇒逆に不安になったり落ち着きがなくなる
 イライラしている、じっとしていられない、ソワソワした感じ
※特に高齢者のうつ病では、不安や焦燥感が強くでることもあります。


「様子がおかしいな?」と感じたらそのままにせず、からだの症状について確認してみて下さい。