当院にはストレス病棟・虹のフロアがあります。そこに入院中の患者さんを対象にうつ病の心理教育を行ないました。心理教育とは、病気に対する正しい知識や情報を学習しながら、病気や障害によってでてくる様々な問題や困難に対する対処方法を見つけていく活動です。
下記の5回のテーマを週1回のペースで行なってきました。
①医師による「病気の特徴について」
②薬剤師による「薬の作用・副作用」
③作業療法士・精神保健福祉士による「リハビリテーションと社会資源」
④臨床心理士による「再発予防」
⑤グループワーク
うつ病の心理教育は、私たちにとって初めての試みで、患者さんに教えられながらの実施でした。本日は最終日で、ゆっくりとコーヒーを飲みながらこれまでの生活を振り返ったり、心理教育の振り返りをしていただきました。これまでなかなか語られなかった患者さんの想いを聴いたり、未だ抱えている不安を一緒に考えていく機会になったと思います。
うつ病について患者さん自身に知っていただくことだけでなく、同じように不安を抱えている家族へも病気について知識提供を行なうなど、今後の課題もいろいろと見えてきた所です。