虹海 総合支援ステーションから!

総合支援ステーションでは、病院と、患者さんやご家族、地域の医療機関の皆様をつなぐ架け橋です!お気軽にご相談ください!!

第247回 統合失調症の治療②

 富士山の初冠雪や北海道での初雪などが記録され、着々と冬に近づいてきていますね。乾燥する季節となり、風邪やインフルエンザの予防が大切です。手洗い・うがいでしっかり健康管理をしていきましょう。

 当院では、11月からインフルエンザ予防接種を開始致します。ワクチン数に限りがありますので、お早めにご相談ください。


 さて、引き続き、統合失調症の治療についてお話します。

○急性期の治療○
薬物療法
・睡眠の確保
・神経の休養
まずは、薬物療法にて症状を抑え、睡眠をしっかりとることや、ストレスのない環境を作ることで神経を休ませることが大切です。

○慢性期の治療○
・精神療法・リハビリテーション
薬物療法の継続
・再発予防
・生活のストレスを減らす
薬物療法を継続しながら、精神療法やリハビリテーションにて症状の回復や安定化を図ります。自分の病気について学んだり、ストレスを減らすなどをして再発予防に努めます。

●ご家族に理解していただきたいこと●
急性期を過ぎた頃、引きこもったり、家でゴロゴロする姿が目に付くかもしれません。しかし、怠けからくるものではありません。
・寝てばかりいる ⇒ 回復のプロセス
・疲れやすく根気がない ⇒ エネルギーをためている

患者さん一人だけの努力や頑張りだけでは治療は成り立ちません。ご家族からの過度な励ましが本人にとってストレスになることもあります。根気よく“待つ”という姿勢で、治療へのご協力をお願いします。