虹海 総合支援ステーションから!

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第255回 てんかん②

今夜から寒波が予想され、夕方からは特に風も冷たくなってきました。忘年会シーズンでもありますので、暴飲暴食、アルコール飲酒による体調不良の危険性もあります。適切な温度管理や体調管理で師走の忙しさを乗り切りましょう。


前回から引き続き、てんかんについてのお話です。
てんかんには、さまざまな発作の種類があります。
多くの発作は1回あたりの時間は短く、数秒〜数分以内に終わります。

発作に気づいた介助の方が困らないよう、まずは、対応についてです。


《発作時の介助のポイント》
・落ち着く・・・状況をよく観察し、本人がケガをしないように注意します。
・危険があれば取り除く・・・危険がなければ行動の制限は不要です。
・見守る・・・どのように発作が始まったか、どれくらい続いたかなど観察します。可能であれば動画を撮り、診察で報告しましょう。


また、発作が長い時間続いたり、短い時間にいつもより多くの発作があらわれるなどの場合は、緊急治療が必要になる場合があります。そのため、あらかじめ対応方法を決めておくことで、適切な処置へとつなぎます。


《事前に確認しておくこと》
・普段はどんな発作が起こるのか
・どのようなときに救急車を呼ぶか
・緊急治療に使う薬について


発作はいつ起こるかわからないので、ご家族だけでなく、学校や職場など身近な周囲の人にもお伝えしておくことが助けとなることもあります。