虹海 総合支援ステーションから!

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第265回 てんかん⑪〜手術により治療について〜

暖かい日が続いていたかと思えば、今日の唐津は雨模様で風も強く寒い日となりました。
桜が満開の暖かな日が待ち遠しいですね!

さて、前回までてんかんについて、お薬による治療についてお伝えしてきましたが、
今回は手術による治療についてお伝えします。


●手術による治療・・・外科治療
 お薬による治療を継続しても、発作が治まらない場合などでは、手術による治療(外科治療)を検討することもあります。

 ただし、すべての患者さんに手術の適応があるわけではありません。
 事前に入念な検査を行い、手術によって確実に発作の軽減が見込めるのか、
 運動や言葉などに新たな障害を生じないかなど慎重に考え、手術が可能かどうか検討します。
 手術の可能性については、主治医へご相談ください。

 
 ・根治手術・・・発作を止める目的。扁桃体海馬切除術など。
 ・緩和手術・・・発作の症状を和らげたり、頻度を減らす目的。
         脳梁離断術迷走神経刺激など。

 *扁桃体海馬切除術・・・てんかん発作が起こる原因となっている大脳の一部を切り取る。
 *脳梁離断術・・・発作の興奮が伝わる経路(脳梁)を切り離す

 *迷走神経刺激・・・脳の異常な発作を抑えて発作を軽くする装置を体内に埋め込む
 

 手術による治療は、てんかん専門の施設に紹介が必要になることがあります。


 次回はてんかんについて、災害対策をテーマにお伝えしていきます。