虹海 総合支援ステーションから!

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第197回 認知症について〜『拒否』介護サービス拒否への対応方法

先週は大型の台風が接近し、対応に追われた方が多かったのではないでしょうか。幸いにも佐賀県への直撃は間逃れ、病院としては一安心でした。しかし、全国では台風の被害が出ている地域もあり、お見舞い申し上げます。

さて、話題はシリーズに戻りまして、今回からデイサービスなどの介護サービスに対する拒否への対応方法について取りあげます。
認知症の患者さんがご家族と在宅で穏やかに生活を送る為に助けとなるのが、介護サービスです。

デイサービスなどの介護サービスを受ける利点としては、
①患者さんが楽しい時間を送ることで、生活全般で精神安定が得やすい。
②昼間に心地よい疲れを得て、夜よく眠れるようになる。
③規則正しい生活の維持に繋がる。
④介護の専門家と接する機会ができ、家族が専門家に相談しやすくなる。
⑤ご本人がサービスを受けている間、家族は休息したり、用事を済ませることができ、家族の生活の維持と精神安定に役立つ。

利点がある一方、介護サービスを利用したいと自ら希望される方は少なく、逆にサービスを嫌がる方が多いのが実際です。
それもある意味当然のことであり、誰しも慣れ親しんだ生活パターンを変えることには抵抗があります。特に、認知症の患者さんは環境の変化に合わせることが苦手であり、意欲低下から何をするにも億劫になりがちです。
しかし、ご家族や介護スタッフなどで工夫をすることでサービス利用に繋がることが多いのも確かです!

次回からは、その具体的な対応策についてお伝えしていきたいと思います。