虹海 総合支援ステーションから!

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第171回 認知症〜介護にあたっての基本的な考え方③〜

新しい年を、また迎えることができましたね☆
本年が、皆様にとって穏やかな1年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

さて今回は、認知症の方にありがちな行動の根本原因について、考えて見たいと思います。

認知症の方の中には、徘徊したりありもしないこと(妄想)を言ったりと、周囲が対応に困る症状(BPSDと言います)を示される方がおられます。

特に危険な行為の場合は、止めさせるため手段を選んでいられないのが正直なところです。

ただ、認知症の方がBPSDを起こす場合には、必ず理由があります。
理由として考えられるのが、
★不安 さびしさ 怒りなどの心理的なもの
★介護者から突然大声で呼びかけられた いきなり手を握った 行く手をさえぎったなど、周囲の働きかけ方
★便秘 脱水 痛み 発熱など体の不調
★薬の影響
★騒がしい まぶしい なじみがない 臭いがするなど周囲の環境
★毎朝出社していた 畑を耕していたなど以前の習慣

などだと言われています。
ご家族はもちろん、ケアマネジャーや介護スタッフなどとも話し合いながら、根本原因を探ってみると、BPSDの解決の糸口が見つかることが多いようです。


次回は、具体的な症状別の、周囲の対処法についてお話ししていきます。
本年も、よろしくお願いいたします!