虹海 総合支援ステーションから!

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第169回  認知症〜介護にあたっての基本的な考え方①〜

 12月もいよいよ中盤、年末年始にむけて色々と忙しくなってきました!
することが増えるのに、寒さや乾燥のため体調管理も難しい時期です・・・。
日頃から、うがい手洗いを行い風邪予防につとめたいものです(*^−^*)

さて、今回から『認知症』について皆さんにお伝えしていきたいと思います。
今回は、「介護にあたっての基本的な考え方」、大きく分けると、①自尊心をまもる ②できることはご本人に ③根本的な原因を考える という3本柱があります。今日は、①尊厳をまもるについてご紹介します!

①尊厳をまもる

つい20〜30年前までは、認知症についての知識も社会全体に乏しく、一部では「ボケてしまったら何もわからなくなる」と認知症の方を非人間的に扱っていた時期がありました。
しかし、現在では、認知症になっても、適切な援助を受けながら社会生活を継続して送る権利が保障されています。また、介護者にとっても適切な支援を行ないながら穏やかに介護を継続できるサポートが確立されつつあります。

認知症の方の皆さんは、病気になる前までは社会の一員として活躍し、また家庭を支え、子どもを養育されてきた方々です。
介護をする中で、ついつい、「あれができなくなった」「これがわからなくなった」と、認知症における負の症状にばかり目を向けがちになります。
しかし、そうではなく、その方の変わらぬ本質をしっかり見つめて、その時々に必要な手助けを「医療・介護・福祉・地域・家庭・・・」すべての場で連携して行なうことが大切です。
認知症の方を子ども扱いせず、介護する周りの方が、もし御自分が認知症になった時にしてほしいと思えるようなケアを、私達は全てにおいて心掛けていきたいと思います。

日々、介護を行なう中で、疲労感や孤独感が積み重なることもあることでしょう。
今後、紹介する症状別の対処法や介護における対応法を参考にしていただければ幸いです。
また、1人で悩まれ苦しまれておられる方、1人で悩まず近くの方にご相談してみて下さい。「悩んでいるのは自分だけじゃない」「話すだけで心が軽くなった」と、少しでも変化があるかもしれません。「相談相手がいない!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。そんな時は、当院に電話をされてみて下さい。何か解決の糸口を一緒に見つけることができるかもしれません。お一人で抱え込まないで下さい!!

次回は、今回に引き続き「介護にあたっての基本的な考え方」をご紹介します♪