いよいよ師走ですね。病院には例年通り、クリスマスツリーがお目見えいたしました。例年通りとなにげなく書きましたが、そう書けることって、幸せなんだなとふと思ったことでした。
さて今回は、「取り戻す」をテーマにうつ病についての話をさせていただきます。
うつの症状をぶり返さず、もとの生活へ戻るためには、次の3つがポイントとなります。
☆無理せず身だしなみを整えることからはじめてください。
☆治療の終了期は、症状の波があります。
☆(在職中の方は)復職のときにくすりの量を減らさないで下さい。
うつ病が良くなったと感じると、“遅れを取り戻そう”と急発進しがちです。時にはご家族がブレーキになりながら、急激に負担がかからないようコントロールしてください。
また日内変動(午前中に重く、昼から夕方にかけて軽くなる)にもご注意下さい。うつ病の始まりと、終わりの時期にはよくみられる症状です。
在職中の方は、「復帰の日」は大きなストレスがかかることがあります。できるだけスムースに対応できるよう、こうした時期こそ、治療は医師の指示通りに続けてみてください。
以上、うつ病になった方のご家族が、ご本人をサポートする際に必要なことについてのご案内でした。今回でご案内は終了いたします。次回からは、認知症について、ご家族に知っておいてほしいことをご紹介させていただきます。