虹海 総合支援ステーションから!

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第166回 うつ病へのサポート④

今年の唐津くんちは、宵山までは何とかお天気がもってくれましたが、3日は特に雨模様となりました。今日も夜は雨のようです。ひと雨ごとに寒さが増していくようですね。感染症にはくれぐれも気をつけてお過ごしください。

さて今回も引き続き、家族がうつ病治療をどのようにサポートしていったらいいか、についてお話しさせていただきます。芸能人の方の中に、うつ病の闘病記を書いたりされている方がいらっしゃると思います。おそらくどの方も、治療を始めた後、治療を「つづける」ことの大切さを書かれているのではないかと思います。今日は特にくすりについてお話しします。

うつ病の引き起こされる原因である、脳内神経伝達物質のバランスの乱れは、くすりを服用することでそのバランスを整えることができます。

しかし、くすりの効果はすぐにはあらわれません。2〜4週間(!)かかります。すぐに症状がよくならないからと服用を止めると、逆に悪化することがあります。 また、よくなったからといって勝手に減らしたり止めたりすると、症状がぶり返したり、悪化してしまうおそれがあります。

抗うつ薬は、少量から徐々に増量していき、効果的な量をみつけて維持していきます。ですから、くすりの量が増えても、病気が重くなっているわけではありません。

抗うつ薬は、飲みはじめに吐き気、むかつきなど消化器系の症状や、眠気などが副作用としてあらわれることがあります。しばらくすると、自然になくなります。 また一過性に、不安・イライラ・ソワソワ・怒りっぽくなる・パニック状態になるなどの症状があらわれることがあります。症状があらわれたら、医師へ相談することで対応が可能です。小さな気づきでも、医師に相談してください。

抗うつ薬の服用を中止するときは、徐々に薬の量を減らしていきます。パッと中断してしまうと、頭痛やめまいなどの症状があらわれることがあります。また先ほどご説明したように、症状が悪化することがあります。