虹海 総合支援ステーションから!

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第163回 反復性経蓋磁気刺激法(rTMS)について

10月に入り、稲刈りや運動会が各地で開催され、秋を感じるようになりました。芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋、皆さんはどの秋を満喫しますか?

今秋より、当院では新しい入院治療法が始まりましたのでご紹介いたします。

反復性経蓋磁気刺激法(rTMS)を開始しました。<概要>
8の字コイルに電流を流すと周囲に磁界が発生し、その作用で脳の局所に微弱な電流が生じます。それにより、脳の神経細胞を刺激して機能を調整するものです。<対象者>
単極性うつ病で、症状が一定範囲の重症度を満たし、薬物療法が効果を示さないか、副作用のために十分量を内服できない方  など
※対象除外となる場合
体内埋め込み式医療機器がある方、妊娠中の方、てんかん等のけいれん性疾患の既往がある方 など
※適応かどうかの最終判断は、当院主治医が行ないます。<方法>
当院ストレスケア病棟にご入院いただき、約8週間の治療プログラムを受けていただきます。治療前後の各1週間では、各種検査を実施いたします。


副作用が少なく、安全性が高い方法として、海外ではうつ病の治療方法として確立されています。ただし、日本では、まだ臨床データが少なく、保険適用されておりません。
したがって、当院では、臨床研究としてrTMSを実施しております。詳細は、当院ホームページをご覧いただくか、外来(℡0955-77-5120)へお問い合わせ下さい。