虹海 総合支援ステーションから!

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第154回 胎児へのアルコールとたばこの影響〜その⑤〜

今年もいよいよ夏休みの時期になりました♪
唐津も海水浴客で賑わってきました(☆^−^☆)
ニュースでも熱中症や食中毒の話題が絶えません。
楽しい夏にするためにも小まめな水分補給と調理法等には十分注意してこの夏場を乗り越えていきましょう!!

さて、前回に引き続き胎児へのアルコールとたばこの影響についてですが、今日は「禁煙を実行するための8箇条」と「Q&A」をご紹介したいと思います。

《禁煙を実行するための8箇条》
1 リストを作る
  ・・・やめたい理由を書き出し、メリットを絶えず思いおこす
2 夫婦そろって禁煙する
  ・・・お互いに励ましあい、決意を確認する
3 灰皿、ライターを捨てる
  ・・・喫煙の道具をなくすことで、吸えない状況を作る
4 赤ちゃんの姿を想像する
  ・・・禁煙すると、流産や死産の心配が減ります
5 すぐに食後の後片付けをする
  ・・・「食後の一服」のきっかけを作らない
6 家族に宣言する
  ・・・身近な人に宣言することで自分にプレッシャーをかける
7 いっきにやめる
  ・・・自分の意志の強さを信じることです
8 気分転換をする
  ・・・吸いたいという欲求が過ぎ去るよう、行動を切り替える〜

《Q&A》
Q1:父親がアルコール依存だったり、大量飲酒者だった場合、子供の健康に影響がありますか?
A1:現在、研究中の問題です。
  胎児への影響はまだ未確立ですが、アルコールが精巣を傷つけること、ウィスキーを毎日5杯以上といった大量飲酒が精子の製造力を低下させることなどは、わかっています。

Q2:母親はたばこを吸わないのに、どうして胎児に影響があるのですか?
A2:火のついたたばこから出る煙(副流煙)には、多くの有害物質が含まれています。副流煙を吸い込むことで、受動的な喫煙者になってしまうのです。

Q3:強いお酒でなく、ビールとかワインだったらかまわないんじゃない?
A3:いいえ、お酒の種類は関係ありません。問題は飲んだ量と飲んだ時期なのです。例えば、ビール大瓶1本と日本酒1合(180ml)では、そこに含まれるアルコール量はほとんど同じです。ビールやワインなら安全などと言うことは絶対にありません。

5回に分けてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
「わかっているけど、やめられない・・・」と悩まれていらっしゃる方もお一人で悩みを抱えず、かかりつけの医師や産婦人科医・助産婦・母子健康センター・断酒の会・精神科医などに思い切ってご相談されてみてください!
相談するまでは、勇気がいることだと思いますが、何か糸口が見えてくるかもしれません♪