虹海 総合支援ステーションから!

総合支援ステーションでは、病院と、患者さんやご家族、地域の医療機関の皆様をつなぐ架け橋です!お気軽にご相談ください!!

第152回 胎児へのアルコールとたばこの影響〜その③〜

今年は、夏が猛スピードで日本列島に駆け込んできたようで、体調がついていかない方もおられるのではと思います。
蝉や蚊たちは準備万端だったらしく、スゴイ音量で鳴かれたり、刺されたり。虫たちの生きる力には圧倒されてしまいます。

さて、この子どもたちへアルコールとタバコが与える影響についてお伝えするシリーズですが、今回は“タバコ(煙草)”についてご紹介します。

低体重児が生まれやすい
 両親が喫煙者の場合、非喫煙者の場合と比べて低体重児の出生確率が2.8倍に上がるとの報告があります。

早産や流産の原因になる
 喫煙すると、胎児への酸素供給が減少するためで、特に妊娠中期に流産が多いのが特徴です。

赤ちゃんがニコチン中毒になる
 いわゆる受動喫煙だけでなく、母乳を通じても赤ちゃんの体内にニコチンが入ります。
 母乳のニコチン濃度 > 母の血液中のニコチン濃度  との報告があります。

こうしてみると、アルコールだけでなく、タバコも子どもたちにとってかなりの影響があるようですね。

次回は、喫煙が子どもだけでなく人の健康にどう影響するのかについて、ご案内します。